ついに、Goodwinの“A Greek Grammar”を本格的に読み始めました。
世界的な権威のある文法書ですが、すごく分かりやすい英語が使われていて、むしろ通読に適していると思います。
そうです、このレベルの文法書にようやく本格的に触れることができるようになりました!
ギリシャ語を始めて5年が経過しましたが、同じタイミングでギリシャ語を始めて、2年目くらいにすでにSmithやGoodwinを参照する方を横目に、羨ましさを感じながら、自分のレベルに適した文法書で進めてきました。
それがOxfordの出している“Classical Greek Grammar”なのですが、ようやく、Oxfordのこの本をレバレッジにして、Goodwinに辿り着くことができた感じです。
2年目にGoodwinを開いていたら、どうだったでしょうか。
間違いなく、すぐに放り出していたでしょう。
辞書的に分厚い本を利用するのが得意な方であれば、2年目くらいから使えるかもしれませんが、私にはできなかったと思います。
Goodwinの素晴らしい点は以下の通りです。
・英語が分かりやすい。
・文法事項が網羅的に説明されていて安心できる。
・文法規則の重要度の見極めがしやすい。
・文法的な用例の量が憎いほどちょうど良い。
・巻末の動詞一覧が使いやすい。
・持ち運び可能な大きさ。
(欠点:辞書的な使い方は難しいかも)
もっとも、Goodwinを使えるようになったのは、紛れもなく、Oxfordの”Classical Greek Grammar”を読み込んでいたおかげです。文法規則の構造と重要な規則そのもの、そして格変化、動詞変化がおおよそ頭に入っていたおかげで、細部に入りがちなこうした文法書でも、全体を意識しながら読めるようになりました。それから、ボキャブラリーが増えたおかげで、例文に目を通すストレスが減ったのも大きいです。
なお、同じGoodwinでも、とても評判の良い”Syntax of the moods and tenses of the Greek verb”は、英語が若干引っかかるのと、用例が多すぎるせいで、まだ私には難しいようです。。
(また、Smithは私の中では百科事典です。)
ひとまず、座右の参考書を、Oxfordの”Classical Greek Grammar”から、このGoodwinの”A Greek Grammar”へ徐々に移行して行き、さらなるステップアップを図っていければと思います!